東国...鳳潟は、平和主義を掲げる皇家の者が守護者として統治している。
皇家は三兄弟のことを表し、昼の統治者である長男 伯王と夜の統治者である次男 王惺、そしてその2人を支える三男 王牙の3人である。
彼らは遥か昔、現在の鳳潟の中心の地下深くに封じられた太陽と月の概念体が放った魔力の残滓……世界の核を外界から守護する役割も担っており、その恩恵として太陽と月の魔力を唯一使いこなせる者達だ。
「おや、初めて見る顔だね。旅人さんかな?」
向かって右の青年…伯王はそう言って微笑みかけた。
「折角の休憩を案内に使う気か?これだから人間好きは……」
左側に立つ青年…王惺は呆れた様子で伯王に口出ししながらこちらを見る。
「いいじゃないですか、新しい出会いには感謝を、ですよ!王惺兄様」
2人の真ん中に立つ王牙はそう言ってぴょんぴょん飛び跳ねている。
これが普段の、彼らなりの出迎えなのだ。
君はこれから、この鳳潟で絶えることの無い春を満喫することだろう。
平和で暖かな、楽園とも呼べる国を。
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旅人 (月曜日, 25 3月 2024 20:40)
結婚を前提にお付き合いしてください